天声人语对译一丁伦敦 [复制链接]

一丁倫敦

一丁伦敦

明治後期の東京に、その一角だけ洋館が立ち並ぶ場所が生まれた。丸の内の陸軍練兵場の跡地に、三菱が1号館、2号館……と事務所を建てていったもので「一丁倫敦（いっちょうロンドン）」の呼び名がついた。まるで小さなロンドン。当時の人々の驚きが伝わってくる。

明治后期的东京，有一块区域建满了西式建筑。在位于丸之内的陆*练兵场旧址上，三菱建起了一栋栋的写字楼，并依次命名为1号馆、2号馆。这里完全就是一座小型的伦敦城，因此该处地方便有了“一丁伦敦”的称呼。从名字中我们可以感受到当时人们的惊诧。

大正期には、その近くの東京駅前にもビル群が現れ「一丁紐育（ニューヨーク）」と呼ばれた。「一万五百人の就業員を包容し、不夜の電燭（でんしょく）、不断の自動車……」とは、当時の新聞記者矢田挿雲（そううん）による丸の内の描写だ。

大正时期，“一丁伦敦”附近的东京站前区域发展出了新的建筑群，人称“一丁纽约”。当时的报社记者矢田挿云这般形容丸之内，“此处容纳了一万零伍佰人的职员，电灯整夜不熄，马路车流不止”。

以来、東京のオフィス街は戦争をはさみつつも拡大を続け、人々をのみ込んできた。それがコロナに伴うテレワークの広がりで変化を見せている。先日も広告大手の電通が汐留にある自社ビルを売却する方向と報じられた。

自那之后，东京的办公区在战争的阴影下依然不断扩大着规模，并且提供了更多的就业岗位。然而，新冠疫情使得远程办公普及，办公区也发生了一些变化。近日有媒体报道，广告巨头电通公司将出售自己位于汐留地区的大楼。

電通の出社率は2割程度まで下がっている。売却後も同じビルを借り続けるものの、面積は半分ほどに減らすらしい。オフィス縮小の動きは多くの企業に広がっているようで、東京に限らず全国の都市部で空室率がじわじわと上がっている。

电通的出勤率降到了2成左右。据悉，电通在出售后仍然会租用该大楼，不过面积将减至原来的一半左右。许多企业都在缩小办公规模，不仅是东京，日本全国城区的办公楼空置率都在逐渐上升。

会社は「通う」のではなく、用があれば「立ち寄る」場所になってきたのかもしれない。居住人口が都市部から郊外に移るのをドーナツ化現象というが、いま起きているのは働く場のドーナツ化か。

或许公司不再是一个“去上班”的地方，而是已经慢慢变成了一个有事才“顺道去”的地方。居民从城区搬往郊外叫做“城市空心化现象”，现在发生的可能是工作区域的空心化。

取引先とのやりとりから社内会議、同僚との雑談まで自宅から行うさまは、いわば「一室丸の内」。手を抜かず、かといって働き過ぎないことが大事だが簡単ではない。自室が「不夜の電燭」になるのだけは、避けたいところだ。

从与客户的沟通到公司内部会议、与同事的闲聊，现在都在自家完成，正可谓是“一室丸之内”。在家工作也不偷懒，当然工作适度也很重要，不过也不是件容易的事。自家“电灯整夜不熄”，唯独这点我希望不要发生。